物流作業の標準化に役立つ動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」を展開する現場改善ラボ編集部です。
物流作業の標準化は、現場の効率と品質を安定させる重要な取り組みです。属人化しやすい現場作業を標準化するには、単に手順や基準を統一するだけでなく、全員が同じ理解をもって実際の現場で実践できる仕組みが欠かせません。本記事では物流作業に従事した経験のある筆者の観点も踏まえ、物流現場における標準化の重要性や現場改善の進め方について解説します。
教育の質を均一化し標準化につなげるには、業務マニュアルの整備が極めて重要です。とはいえ、いざ取り組もうとしても「マニュアルを作る時間自体が確保できない」「せっかく作っても手順の変更が激しく更新が追いつかない」「結局、現場では『背中を見て覚えろ』という風潮が残ってしまう」といった現実に直面し、お困りの担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこでご活用いただきたいのが、下記の「物流・倉庫作業のマニュアル作成ガイドブック」です。多忙な現場でも効率的にマニュアルを作成する手順や、頻繁な業務変更にも柔軟に対応できる運用ノウハウを凝縮しています。新人でも直感的に理解できる構成の作り方など、現場の実情に即した解決策を体系的にまとめており、標準化の実現に向けた一助となります。
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目次
物流現場でよくある課題
物流現場では日々多くの作業が同時並行で進められており、現場の効率や品質に影響する以下のような課題が散見されます。
- 作業の属人化でミスやムラが発生している
- 倉庫内でのムダな動きが多い/作業効率が悪い
- 新人教育に時間と手間がかかっている
- 物流コストや人的リソースが膨らんでいる
作業の属人化でミスやムラが発生している
物流現場では、特定の作業や手順が個人に依存し、業務が属人化しているケースが少なくありません。特に、経験豊富なベテラン作業員は“自分がやりやすい方法”に頼りがちで、本来の手順を省略して作業を進めることがあります。このように担当者によって作業手順や判断基準がばらつくと、ピッキングミスや梱包不備などのエラーが発生し、現場全体の効率や品質にムラが出やすくなります。
関連資料:誤出荷ゼロへ!ヒューマンエラーによるピッキング作業ミスをなくす具体的な対策と改善事例
倉庫内でのムダな動きが多い/作業効率が悪い
商品の保管場所やピッキング経路が最適化されていない物流倉庫では、従業員が同じ場所を何度も往復したり、必要な商品や道具を探し回ったりと、非効率な動きが多くなります。こうしたムダの多い現場では作業時間の増加に加え、従業員の疲労やストレス、モチベーションの低下も招き、結果として作業効率がさらに落ちてしまうという悪循環に陥ります。
関連記事:倉庫作業の効率化!15の改善アイデアと成功事例を紹介
新人教育に時間と手間がかかっている
倉庫内では、商品の荷受けやピッキング、検品、梱包といった多岐にわたる物流作業が行われており、その多くが「動き」を伴う作業です。そのため、新人教育は実際の作業を通じたOJTが中心になるケースが多く、教育を担当する従業員の負担が大きくなりがちです。また、OJTでは教育内容や進め方が指導者によって異なり、理解度や習熟度にばらつきが生じやすいという課題もあります。
関連資料:OJT担当者の負担が激減する、OJT教育の新常識とは?
物流コストや人的リソースが膨らんでいる
物流倉庫における非効率な作業や属人化は、現場の物流コストと人的リソースの両方に大きな負担をもたらします。作業ミスや品質のばらつきが発生すると、追加の確認作業や再出荷が必要となり、人件費や運送費などの物流コストも上昇します。特に小規模な倉庫は限られた人員で作業を回しているため、こうした手戻りが増えると倉庫全体の作業フローが滞り、現場の混乱や納期遅延を引き起こす恐れがあります。
業務改善を進めるうえで欠かせない「標準化」
物流現場の課題を解消するには、手順や基準を統一する「標準化」が欠かせません。標準化によって作業効率や品質が改善し、現場の負担軽減や信頼性の向上につながることが期待できます。
関連資料:“伝わらない”“属人化している”カンコツ作業を標準化する最適解
標準化とは「誰でも同じ手順・品質で作業できる状態をつくること」
標準化とは、作業手順や判断基準を統一し、誰が作業しても同じ成果が得られる状態をつくることです。個人の経験や感覚に頼らず、明確な手順やルールに沿って作業を進めることで、品質のばらつきが生じにくくなります。単に標準作業を提示するだけでなく、日常業務の中で習慣として実践される状態をつくることが重要です。
物流業界で標準化が求められる理由
物流作業は属人化しやすく、個人の経験や判断に委ねられる場面も多いのが現状です。また、慢性的な人手不足によって現場作業が優先され、教育に多くの時間をかけられない現場も少なくありません。その結果、作業ミスや手戻りが発生し、効率低下やコスト増、さらには作業中の怪我や事故のリスクも高まります。
このような状況を改善するには、誰が作業しても同じ品質を維持できる「標準化」が不可欠であり、従業員の安全や現場の安定性を確保するうえでも欠かせない取り組みとなります。
物流現場で標準化できる作業の例
標準化の効果が特に高い物流作業として「入荷検品」「ピッキング」「梱包」が挙げられます。これらの手順や基準にばらつきがあると、在庫ズレや誤出荷に直結し、顧客からの評価にも影響を及ぼします。逆に言えば、標準作業を遵守することで効率や品質が安定しやすく、現場の負担軽減や顧客満足度の向上につなげることができます。
| 作業 | 標準化の効果 |
|---|---|
| 入荷検品 | ・誤受入れや数量ミスの防止による在庫差異の削減 ・棚卸作業の精度とスピードの向上 |
| ピッキング | ・動線や手順の統一による作業スピードの向上 ・誤出荷リスクの低減 |
| 梱包 | ・梱包方法の統一による作業品質の均一化 ・安定した梱包品質による顧客満足度の向上 |
物流作業を標準化するメリット
物流作業を標準化することは、現場全体の効率向上や品質改善につながります。具体的なメリットとして以下の点が挙げられます。
- ミスやムダの削減による作業効率の向上
- 教育・引き継ぎの効率化による早期戦力化
- 業務品質の改善による顧客満足度の向上
- ヒヤリハット削減による労働災害の防止
ミスやムダの削減による作業効率の向上
物流作業を標準化すると、作業手順や品質基準が明確になり、無駄な動きや手戻りが減少します。これにより作業効率が向上し、作業時間の短縮や人的リソースの有効活用につなげられます。また、一定の基準に沿って作業することで品質のばらつきも解消され、誰が作業を担当しても同程度の品質を担保できるようになります。
教育・引き継ぎの効率化による早期戦力化
誰でも同じ手順で作業できる標準化は、新人教育や引き継ぎの効率化にも直結します。標準作業をまとめたマニュアルを用いることで、教育期間の短縮と指導者の負担軽減が図られ、新人でもスムーズに現場作業に慣れる環境を構築できます。
さらに、アルバイトや派遣など短期勤務のスタッフも、業務内容が標準化されていれば迷うことなく作業を進められ、すぐに即戦力として活躍できるようになります。
業務品質の改善による顧客満足度の向上
標準化によって作業手順が統一されると、全員が同じ基準で効率よく作業を進められるようになり、正確かつ安定した物流サービスの提供につなげられます。具体的には、商品の取り違いや数量間違い、伝票の記入漏れなどの出荷ミスが減少し、再作業や再出荷といった手戻りを防ぐことができます。これにより、現場の負担軽減だけでなく、顧客満足度の向上や長期的な取引関係の構築にも寄与します。
ヒヤリハット削減による労働災害の防止
危険なことが起きたものの、幸いにも事故や災害には至らなかった事象を「ヒヤリハット」といいます。標準化によって作業手順や安全ルールが明確になると、倉庫内で起きやすいさまざまなヒヤリハットのリスクを減らし、労働災害の発生を未然に防ぐことができます。従業員の安全や健康を守る観点からも、誰もが正しい手順を理解し、同じルールに基づいて作業を行えるようにすることが重要です。
倉庫・物流作業におけるヒヤリハット事例を詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
関連記事:【作業別】倉庫・物流ヒヤリハット事例集!企業の対策例も解説
現場を変える!物流作業を標準化する5つのステップ
物流作業の標準化を進めるには、単にマニュアルを作るだけでなく、現状の課題把握から運用・改善までを一貫して行うことが重要です。ここでは、効果的に標準化を進める手順を5つのステップでご紹介します。
【1】業務の全体像と現場の課題を把握する
まずは現場の実態を把握するために、業務の全体像を洗い出します。具体的には以下のような項目について、どこに改善ポイントがあるかを検討し、標準化によって一定の効果が見込める可能性が高いものを整理します。
- 作業フロー
- 作業時間
- 倉庫内レイアウト・動線
- 在庫管理・ロケーション
- 作業環境
- 使用している設備・機器
- 人員配置やシフト体制
- 教育・引き継ぎの方法
【2】優先的に標準化すべき業務を特定する
現場の課題を把握したら、標準化に取り組む優先順位を決定します。例えば以下のような業務・工程は標準化の効果が大きく、これらを優先的に取り組むことで早期に現場全体のパフォーマンス改善につなげられます。
- 属人化している業務
- 時間や手間がかかっている業務
- ミスやムダが多い工程
- 習得までに時間がかかる工程
- 安全リスクが高い作業
【3】作業手順を整理・統一する
標準化の核となるのが、作業手順の整理と統一です。現場で実際に行われている作業を細分化し、不要な工程や非効率な作業を省きながら、最も効率的かつ安全な手順になるよう整理します。
重要なのは、経験値や習熟度に関係なく、誰もが同じ手順や基準で作業を行える状態をつくることです。ベテラン従業員のノウハウを取り入れる場合は、それを新人や未経験者でも再現できる形に落とし込む必要があります。
【4】標準作業をマニュアル化して現場に共有する
統一した標準作業をマニュアル化し、現場全体で共有します。
物流現場では常に人が動き、時間や納期に追われることも多いため、長文のマニュアルを読んでいる余裕はありません。現場で使われることを前提に、写真や図解、動画なども活用しながら、現場の動きを直感的に理解できる形でマニュアル化することが重要です。
【5】定期的に検証・改善する
現場の状況は常に変化するため、定期的に作業手順を見直し、より良い形に改善を重ねる必要があります。その際は、現場で実際に作業を行っている従業員の意見を取り入れながら、実務に即した形へ柔軟にアップデートしていくことが求められます。
ここまでのステップで標準化を取り入れることはできますが、形だけの取り組みで終わってしまう現場も少なくありません。実際に現場に根付くかどうかは別の問題であり、次章では標準化が進まない理由や課題について解説します。
物流現場の標準化が進まない理由や直面しがちな課題
標準化は単なる手順の統一ではなく、現場に定着させて全員が同じ基準で作業できる状態にする取り組みです。標準化が進まない現場では以下のような課題があり、これらが現場への定着を妨げていると考えられます。
- OJTに任せきりで、教育内容や質にばらつきが出ている
- 紙のマニュアルでは細かい動きまで伝わらない
- ベテランのノウハウが言語化できず暗黙知化している
- 外国籍社員や単発バイトなどあらゆる人材に対応した教育の仕組み不足
OJTに任せきりで、教育内容や質にばらつきが出ている
物流現場では新人教育をOJTに頼るケースが多く、教える人によって指導内容や質に差が生じやすいという課題があります。標準作業のマニュアルを整備していても、指導者個人の経験やノウハウが優先され、マニュアル通りの指導が行われないことも少なくありません。これは、物流業務が現場での「動き」を伴う作業であり、文章や写真だけでは体の動かし方まで細かく伝えることができないからです。
紙のマニュアルでは細かい動きまで伝わらない
作業の標準化を進めるうえで欠かせないのが「誰もが同じ理解で作業できるマニュアル」です。しかし、紙のマニュアルでは細かい動作や注意点を十分に伝えきれず、人によって理解度や習熟度の差が出やすくなります。
特に、物流現場では高所での作業やフォークリフト操作、重量物の取り扱いなど、危険を伴う作業が多く存在します。どのような動きをすると「危険」が発生するのか、これを正しく伝えなければ怪我や事故のリスクを減らすことはできません。
ベテランのノウハウが言語化できず暗黙知化している
ベテラン従業員は長年の経験から効率的な作業方法を身につけていますが、そのノウハウが言語化されず暗黙知のままになっているケースも少なくありません。ベテランの知見が暗黙知化すると、新人への技術伝承が進まず、いずれは特定の従業員しか対応できなくなります。個人の経験や感覚に基づくノウハウは言語化しにくいものですが、マニュアルへの落とし込みやナレッジ共有を行い、早期に形式知へと変えていくことが重要です。
外国籍社員や単発バイトなどあらゆる人材に対応した教育の仕組み不足
物流現場では外国籍社員や単発バイトなど多様な人材が働いていますが、それぞれの言語や経験値に応じた教育の仕組みが不足しているという課題もあります。画一的なマニュアルでは理解度や習熟度の差を埋められず、作業品質や安全意識にばらつきが生じやすくなります。これを解消するには、誰もが同じ水準で作業を習得できる教育システムの整備が不可欠です。
標準化を定着させるカギは“共通理解の仕組みづくり”
標準化を現場に定着させるには、全員が認識のズレなく、同じ理解で作業できる仕組みをつくる必要があります。そのためには、文章や図だけの抽象的なマニュアルではなく、現場での動きや手順を視覚的に示す「動画」を活用することが有効です。
一目で理解できる視覚的なマニュアル=「動画マニュアルの整備」が重要
動画マニュアルは、物流業や製造業など業務ノウハウが「動き」に集約される現場で広く活用されている教育ツールです。動画であれば、現場の誰もが同じ基準・同じ理解で業務を習得し、「最も効率的かつ安全な作業=標準作業」を現場に定着させることができます。
例として、梱包作業を動画化したサンプルをお見せします。
これは物流現場向けの動画マニュアルツール「tebiki現場教育」で作成しています。現場教育に必要な編集機能を厳選しているため、現場の担当者がスマートフォンで撮影するだけで、誰でもかんたんにわかりやすい動画マニュアルを作成できます。
さらに、tebiki現場教育には100か国以上の言語に対応した自動翻訳機能を搭載しています。外国人スタッフもそれぞれの母国語で学ぶことで、言語の壁を越えて同じ手順・基準を共有できるため、現場全体で標準作業を推進する環境を整えられます。
tebiki現場教育の機能や業務改善の効果を詳しく知りたい方は以下の資料をご覧ください。
>>物流作業の標準化に役立つ機能が満載!動画マニュアル「tebiki現場教育」の資料を見てみる
動画マニュアルで標準化を実現させている企業の事例
実際に動画マニュアル(tebiki現場教育)を導入し、物流作業の標準化につなげた事例をご紹介します。
ソニテック株式会社
最初にご紹介するのは、新築戸建て住宅に使用される建築副資材を提供する事業を展開しているソニテック株式会社の事例です。
| 課題 | tebiki現場教育導入後の効果 |
|---|---|
| ・マンツーマン指導の工数が膨大 ・作業品質にバラつきが生じる | ・マンツーマン指導の工数が大幅に削減 ・均質化された同じ教育を受けるので、業務の標準化に繋がった |
同社では3か月間の新人教育をマンツーマンで行っており、教育担当者に大きな負担がかかっていました。加えて、マンツーマン体制でも作業内容を齟齬なく正確に伝達することは難しく、しばしば作業ミスが起きていたといいます。
そこで同社が導入したのが、複雑な作業内容も直感的に理解できる動画マニュアル(tebiki現場教育)です。動画による教育を取り入れたことで、これまで3か月かかっていた教育時間が実質ゼロになり、時間と人手の大幅な削減、さらには教育内容の均質化に成功しています。
同社が活用した動画マニュアルについて詳しく知りたい方は、以下のリンクから別紙の資料をご覧ください。
>>同社が活用した動画マニュアル「tebiki現場教育」の機能詳細や事例をもっと見たい方はこちらをクリック!
アスクル株式会社
次にご紹介するのは、事業所向けECサイト「ASKUL」と個人向けECサイト「LOHACO」を運営しているアスクル株式会社の事例です。
| 課題 | tebiki現場教育導入後の効果 |
|---|---|
| ・教育が属人化され技術伝承が進まない ・紙の手順書だと伝わりにくい ・人によって習熟度が異なる | ・属人化の解消と効率的な技術伝承 ・務の定着スピードの向上 ・基礎教育期間の半減 |
同社ではOJTや紙マニュアルの運用を行っていましたが、従来の教育方法では指導内容や習熟度のばらつきが発生し、現場が非効率な状況に陥っていたそうです。このような属人化を解消し、現場の安定稼働を実現するには「動画」が有効と考え、動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」を導入しました。
動画を使えば正しい手順を反復学習できるため、業務の定着スピードが大幅に上がったといいます。個々の習熟度や正確性も向上し、従来は半年ほどかかっていた独り立ちまでの期間が、tebiki導入後は3か月程度に短縮されたそうです。
同社が活用した動画マニュアルについて詳しく知りたい方は、以下のリンクから別紙の資料をご覧ください。
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まとめ
物流作業の標準化は、現場全体の効率・品質・安全性・教育体制を総合的に改善する取り組みです。しかし、標準作業のマニュアルを整備しても、それが現場に定着するかどうかは別の問題です。多様な人材が働く物流現場では、作業に携わる全員が同じ理解と基準で作業できる仕組みをつくることが求められます。
そこで効果を発揮するのが、実際の動きをそのまま伝えられる「動画マニュアル」です。現場作業に特化した動画マニュアル作成ツールtebiki現場教育なら、伝わりにくいノウハウを動画で可視化し、現場の誰もが同じ基準で再現できる環境が整います。tebiki現場教育の具体的な機能や導入事例、導入後のサポート体制については、以下の資料で詳しくご紹介していますので、是非ダウンロードしてご覧ください。












